OK Doughnuts

興味の赴くままに

『ゾンビランドサガ』

近々2期がやるということで前々から気になっていたゾンビアイドルアニメ『ゾンビランドサガ』を視聴。こんなにも佐賀に心を寄せたのは、はなわの『佐賀県』以来である。

 

正月早々から全話一気視聴したがたいへん面白い作品であった。あらすじは適当に省力するとして、良かった点であるが私は話の構造がとても印象的であった。全体的に主人公を中心にして話が進んでおり、メインのグループである「フランシュシュ」のメンバーですらいわゆるメイン(当番)回がない者もいるというのは、これまで見てきたアイドルアニメでは見たことがなかったので、挑戦的だと感じた。まあ恐らく二期でスポットライトの当たっていないメンバーの当番回があるのだろうけども。

 

それに関連した話でもあるが、作品全体としても、キャラクターたちとしてもその背景についてすべてを語ろうとせず視聴者の想像にゆだねる点が多いと感じた。特に主人公「源さくら」とプロデューサー「巽幸太郎」との関係であろう。最終話でプロデューサーの回想としてほんの一瞬だけ挿入される在りし日の一幕は視聴者の想像を掻き立てるのに十分すぎるほどである。これは少々言い過ぎだとは思うが、あの一瞬のためにこのアニメを視聴しても損はしないだろう。作品の裏側に妄想をめぐらすことが好きなタイプの方には自信をもっておすすめできる。